皆さん、こんにちは!彩香です♪
さて本日は、「カルニチンおよびアセチル-L-カルニチン」にスポットライトを当ててみます。
■カルニチンとは?
カルニチンは、羊肉や牛肉など肉類に多く含まれているアミノ酸の一種です。
イタリア語でCarne(カルネ)といえば、「肉」のことでしたね。
ウィキペディアには、
「カルニチンは、生体内で脂質を燃焼してエネルギーを産生するに当り、
脂肪酸を燃焼の場であるミトコンドリア内部に運搬する必須の役割を担う。」
とあり、脂肪燃焼サポートのサプリメントとして一般的です。
そうなんです。ネットで「カルニチン」を検索すると、
ダイエットおよびボディビル、トレーニング関連のサイトがいっぱい上がってきます。
カルニチンを利用すれば、
脂肪の燃焼 → 肥満の予防 → 動脈硬化や高血圧など生活習慣病の予防
という健康的な好循環が生まれます。
ここでいう「脂肪の燃焼」は、「基礎代謝の向上」のことで、
食事で得たエネルギーを(体内に蓄積させることなく)、
効率よく燃焼できるようになるというのです。
なのでもちろん、適度な運動を取り入れれば、尚一層の作用が期待できます。
カルニチンはまた、すぐれた疲労回復作用もあり、
ダイエットやトレーニングのお供に利用している人は意外と多いようですね♪
彩香でも、L-カルニチンのサプリメントをお取り扱いしております。
L-カルニチン
[マッスルファーム]リキッドカルニチン
■アセチル-L-カルニチン(ALCAR)とは?
「カルニチン」のことを調べていると、
「アセチル-L-カルニチン」という単語にも頻繁に出会うようになります。
ん?どう違うの?
アセチル-L-カルニチンはアセチル基が付いたカルニチンってことですが、
むずかしい話は置くとして、最大のポイントは、
血液脳関門を通り抜けて、脳内に到達できるという特長です。
(ふつうのカルニチンは血液脳関門を通過できません。)
カルニチンは脂肪燃焼や疲労回復など、身体面の作用が期待されていました。
しかしアセチル-L-カルニチンは精神面、「脳内での働き」が期待できるというのです。
■スマートドラッグとしてのアセチル-L-カルニチン!?
アセチル-L-カルニチンは、血液脳関門を通過して脳内に入り、
アセチルコリンの量を増やす!とされています。
アセチルコリンは、ご存知のように、
記憶や認知、学習機能を司る海馬の働きに関与する神経伝達物質。
だから、アセチルコリンが少なくなると、
頭の働きも鈍くなっちゃうわけですね。
さらに言うと、
アセチルコリンの減少がアルツハイマー型認知症につながるとする説もあり、
これは『コリン仮説』と呼ばれていますが、逆に言えば、
アセチルコリンの減少を防げば、アルツハイマー型認知症を予防できる!
ということになりますね。
実際、アセチル-L-カルニチン(ALCAR)は、
アルツハイマー病の初期症状の改善に期待できるとの報告があります。
アセチルL-カルニチン(Acetyl L-Carnitine)
■アセチル-L-カルニチン(ALCAR)は脳神経に良し!
抗がん剤などを使うと、末梢神経はダメージを受けます。
ALCARにはなんと、その末梢神経細胞のダメージを軽減する働きがあるとされています。
他方、脳内においては、血液脳関門を通過したALCARは、脳神経の酸化ダメージを軽減し、
ミトコンドリア機能をサポートし、正常な神経伝達機能を維持させます。
脳細胞のエイジングケアというわけです。
このALCARのもつミトコンドリアレベルの神経細胞のダメージ軽減・修復作用から、
欧米のクラブシーンなどでは、MDMAなどパーティードラッグによる
脳の神経毒を軽減・修復する目的で、強力な抗酸化物質のαリポ酸などともに、
ALCARの摂取が推奨されているようです(https://rollsafe.org/mdma-supplements/)。
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■さいごに
さて、アセチル-L-カルニチン(ALCAR)のもつ様々な有用性、
ご理解いただけましたでしょうか。
カルニチンのもつ脂肪燃焼&疲労回復の働きは、
ダイエットやトレーニングをする人によく知られていますが、
ALCARのもつ脳の健康への働きは、まだよく知られていないかもしれません。
まとめますと、
・ 神経伝達物質アセチルコリンの量を増やす
・ これによる、アルツハイマー病の改善や進行抑制
・ 薬剤の利用による中枢神経の障害(脳細胞の酸化)を軽減・修復
・ これによる、脳の健康維持サポート
となります。
カルニチン(L-カルニチン)およびアセチル-L-カルニチン(ALCAR)を、
皆さまの心身両面における健康維持にお役立てください!
それでは、次回の彩香スタッフブログをお楽しみに♪